映画『ソロモンの偽証』で鮮烈なデビューを飾り、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した藤野涼子さん。
中学生でのデビューから10年が経過した現在、映画・ドラマ・舞台と幅広い分野で活躍を続けています。
2024年に活動10周年を迎え、2025年も舞台出演など精力的な活動が予定されている彼女の最新情報と、これまでの歩みをご紹介します。
2024-2025年の最新活動状況
藤野涼子さんは現在、映像作品と舞台公演の両方で活発に活動しています。
2024年には話題のドラマに次々と出演し、女優としての表現の幅を広げ続けています。
ドラマ出演作品
2024年1月には、反町隆史さん主演のドラマ『グレイトギフト』に出演。
完全犯罪を可能にする殺人球菌”ギフト”を巡るノンストップサバイバル医療ミステリーという重厚な作品で、強い存在感を見せました。
同じく2024年には、ディズニープラス「スター」で独占配信されたドラマ『七夕の国』に東丸幸子役で出演。
岩明均さんの漫画を実写化した本作では、山田孝之さん、細田佳央太さんらと共演し、不気味な球体を発端に謎が絡み合うミステリアスな物語で重要な役どころを演じました。
現在24歳ながら、今年活動10周年を迎えたという。ドラマや映画で着実なキャリアを重ねて行きながら、近年は舞台の分野にも活動の幅を広げている藤野涼子。
出典:Bezzy(2024年7月24日)
2025年舞台公演予定
2025年12月には、大阪松竹座さよなら公演『スイートホーム ビターホーム』に出演予定です。
2026年5月に閉館する大阪松竹座での最後の舞台となるこの作品は、松竹創業130周年記念公演として大きな注目を集めています。
公演は大阪松竹座(12月6日〜14日)、北國新聞赤羽ホール(石川、12月20日)、シアターH(東京、12月26日〜29日)と全国3都市で上演されます。
歴史ある劇場との別れを飾る大切な舞台に立てることは、藤野さんにとっても特別な意味を持つ公演になりそうです。
デビューから現在までのキャリアの歩み
藤野涼子さんのキャリアは、2015年の映画デビューから10年間で大きく広がってきました。
中学生オーディションからの大抜擢、そして現在に至るまでの軌跡を振り返ってみましょう。
映画『ソロモンの偽証』での衝撃デビュー
2014年、当時中学生だった藤野涼子さんは、映画『ソロモンの偽証』のオーディションに参加しました。
約1万人が応募した日本史上最大級のオーディションから主役に選ばれ、主人公の名前「藤野涼子」をそのまま芸名として女優デビューを果たします。
宮部みゆきさんの人気ミステリー小説を原作とした本作は、前篇『事件』(2015年3月7日公開)、後篇『裁判』(2015年4月11日公開)の2部作として制作されました。
校内裁判という重いテーマに真正面から挑んだデビュー作で、藤野さんは第39回日本アカデミー賞新人俳優賞、第37回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第40回報知映画賞新人賞など、数多くの新人賞を受賞しました。
デビュー作でこれだけの賞を受賞したことは、彼女の演技力がいかに高く評価されたかを物語っています。
NHK大河ドラマ『青天を衝け』での転機
2021年、藤野涼子さんはNHK大河ドラマ『青天を衝け』で、主人公・渋沢栄一(吉沢亮さん)の妹・てい役を演じ、大河ドラマ初出演を果たしました。
年の離れた栄一にかわいがられる、天真らんまんなお兄ちゃん子という役柄で、家族思いでエネルギッシュな女性を好演しました。
2021年、『青天を衝け』でNHK大河ドラマ初出演。主人公・渋沢栄一の妹・てい役を演じた。
出典:藤野涼子 – Wikipedia(2025年10月29日閲覧)
この大河ドラマ出演によって、藤野涼子さんの知名度は全国的に広がりました。
映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』での成長
2018年12月公開の映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』では、幕末・京都の花街を舞台に、島原輪違屋の芸妓・天神糸里役を演じました。
浅田次郎さんの新選組物時代小説を原作とした本作で、藤野さんは新選組の土方歳三(溝端淳平さん)に淡い恋心を抱く芸妓という難しい役柄に挑戦。
まだ初々しさが残る一方で、10代後半とは思えない演技の深みが評価され、時代劇でも高い演技力を証明しました。
舞台分野への進出と表現の広がり
2019年以降、藤野涼子さんは演劇の分野にも活動の場を広げています。
映像作品だけでなく、舞台という生の演技空間でも実力を発揮し続けています。
二兎社『私たちは何も知らない』で初舞台
2019年11月、藤野涼子さんは永井愛さん作・演出の二兎社公演『私たちは何も知らない』で初舞台を踏みました。
明治末期の女性解放運動の先駆けとなった雑誌『青鞜』の編集部を舞台にした青春群像劇で、伊藤野枝役を演じました。
朝倉あきさん(平塚らいてう役)、夏子さん(尾竹紅吉役)らと共演し、空気を読まない女たちが熱く議論した日々を描く作品で、演劇という新しい表現方法に挑戦しました。
この初舞台以降、藤野さんは継続的に舞台公演に出演し、映像と舞台の両方で活躍する女優として確かな地位を築いています。
舞台『ロミオとジュリエット』での挑戦
2023年9月〜10月には、高杉真宙さんと共演する舞台『ロミオとジュリエット』に出演しました。
シェイクスピアの代表作に挑むことで、古典作品への理解と表現力をさらに深めました。
井上尊晶さん演出のもと、東京・大阪・富山・愛知・福岡・宮城の全国6都市で公演が行われ、若手実力派俳優としての評価を一層高めました。
藤野涼子の演技スタイルと成長
デビュー10年を経て、藤野涼子さんの演技は着実な進化を遂げています。
彼女自身が語る演技へのアプローチと、その変化について見てみましょう。
「削ぎ落とす」という新しいアプローチ
2024年のインタビューで、藤野涼子さんは自身の演技について「削ぎ落とす」というアプローチを語っています。
必要以上に感情を盛り込むのではなく、役柄に必要な要素だけを残すことで、より深い表現を目指すようになったそうです。
デビュー当初の熱量あふれる演技から、経験を重ねることで得た余裕と自信が、この新しいアプローチを可能にしています。
10年間で積み重ねた様々な作品への出演が、彼女の演技の幅と深みを広げてきたことがよくわかります。
多様なジャンルへの挑戦
藤野涼子さんのキャリアを見ると、学園ミステリー(『ソロモンの偽証』)、時代劇(『輪違屋糸里』『青天を衝け』)、サスペンス(『クリーピー 偽りの隣人』)、医療ミステリー(『グレイトギフト』)、SFミステリー(『七夕の国』)と、実に幅広いジャンルに挑戦していることがわかります。
特定のイメージに縛られることなく、様々な役柄を演じ分けることで、女優としての可能性を広げ続けています。
この挑戦する姿勢が、藤野涼子さんを単なる若手女優ではなく、確かな実力を持つ女優として認識させる大きな要因になっています。
NHK作品での継続的な活躍
藤野涼子さんは、NHK作品に継続的に出演している点も特徴的です。
公共放送という信頼性の高い場で着実に実績を積み重ねています。
連続テレビ小説『ひよっこ』出演
2017年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』では、ヒロイン(有村架純さん)の周辺人物として出演しました。
朝ドラという国民的作品への出演により、幅広い世代の視聴者に顔を覚えてもらう機会となりました。
その他のNHK作品
『腐女子、うっかりゲイに告る。』(2019年)、『ベビーシッター・ギン!』、『育休刑事』(2023年)、『家康、江戸を建てる』など、NHKの多様なジャンルのドラマに出演しています。
特に『腐女子、うっかりゲイに告る。』は、現代的なテーマを扱った話題作として大きな注目を集めました。
NHK作品での継続的な起用は、演技力はもちろん、人間性も高く評価されている証と言えるでしょう。
まとめ
藤野涼子さんは、2015年の映画デビューから2024年で活動10周年を迎え、現在も精力的に活動を続けています。
中学生で約1万人のオーディションから主役に大抜擢され、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめとする数多くの新人賞を受賞したデビューは、彼女の女優人生の原点となりました。
その後、NHK大河ドラマ『青天を衝け』や時代劇映画『輪違屋糸里 京女たちの幕末』など、映像作品で着実にキャリアを重ねる一方、2019年からは舞台分野にも進出しました。
二兎社公演『私たちは何も知らない』や舞台『ロミオとジュリエット』など、演劇という新しい表現の場でも確かな実力を発揮してきました。
2024年には『グレイトギフト』『七夕の国』といった話題のドラマに出演し、多様なジャンルでの演技の幅をさらに広げています。
そして2025年12月には、大阪松竹座さよなら公演『スイートホーム ビターホーム』への出演が予定されており、閉館を迎える歴史ある劇場での公演という貴重な機会に臨みます。
藤野涼子さん自身が語る「削ぎ落とす」という演技アプローチは、10年間の経験から得た余裕と自信の表れであり、今後さらに深みのある演技を見せてくれることが期待されます。
映画・ドラマ・舞台という3つの分野で活躍し続ける藤野涼子さんの今後の活動から、ますます目が離せません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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