土居志央梨『リバーズ・エッジ』24歳で女子高生役!演技力が評価された理由

土居志央梨『リバーズ・エッジ』24歳で女子高生役!演技力が評価された理由

NHK連続テレビ小説『虎に翼』での山田よね役で注目を集めた土居志央梨さん。

実は彼女の演技力が大きく評価されるきっかけとなったのが、2018年公開の映画『リバーズ・エッジ』での小山ルミ役でした。

当時24歳でありながら女子高生役を説得力を持って演じ、「体当たり演技」として大きな話題を呼びました。

なぜ土居志央梨さんの演技は高く評価されたのでしょうか。

この記事では、『リバーズ・エッジ』での役柄の特徴、演技が評価された理由、そしてこの作品が彼女の俳優人生にもたらした変化を詳しく解説します。

目次

『リバーズ・エッジ』小山ルミ役とは?土居志央梨が演じた役柄の特徴

映画『リバーズ・エッジ』は、岡崎京子の同名漫画を行定勲監督が実写化した青春群像劇です。

二階堂ふみさん演じる主人公・若草ハルナを中心に、90年代の若者たちの心の揺れ動きを描いた作品として注目されました。

土居志央梨さんが演じたのは、ハルナの友人である小山ルミという役柄でした。

小山ルミという役柄の特性

小山ルミは、父親の分からない子どもを妊娠する女子高生という、非常に複雑な背景を持つキャラクターです。

心の奥底に孤独や生きづらさを抱え、自分の存在価値を見出せずにいる若者の姿が描かれています。

この役柄は、表面的な描写だけでなく、心の奥底にある孤独や生きづらさを表現する必要がありました。

当時24歳だった土居さんにとって、実年齢よりも若い女子高生を演じることは、単なる年齢の演じ分けだけでなく、複雑な内面を持つキャラクターとしての説得力が求められたのです。

漫画の実写化における再現度

原作ファンからも高い評価を受けたのが、土居さんの役柄の再現度でした。

岡崎京子さんの独特な世界観を持つ漫画のキャラクターを、実写でどう表現するかは大きな挑戦でしたが、土居さんは見事にルミというキャラクターを体現しました。

気だるげな話し方、表情、存在感のすべてが「ルミそのもの」として受け入れられたのです。

24歳で女子高生役!土居志央梨の演技力が評価された3つの理由

土居志央梨さんの『リバーズ・エッジ』での演技は、多くの映画評論家や観客から高い評価を受けました。

なぜ彼女の演技はこれほどまでに評価されたのでしょうか。

その理由を3つの視点から分析します。

理由1:年齢を超えた役柄への説得力

土居さんは1992年生まれで、『リバーズ・エッジ』撮影時は24歳でした。

しかし、女子高生役を演じるにあたって、年齢のギャップを感じさせない自然な演技を見せました。

2018年に公開された『リバーズ・エッジ』では女子高生を演じた。同年の舞台『グレーテルとヘンゼル』では5歳児を演じた。これは極端な例ではあるが、土居志央梨という役者の現在地をよく表しているかもしれない。とにかく幅広い年代の役をまっとうできる。

出典:Yahoo!ニュース(2020年7月19日)

なぜ土居さんは年齢を超えた役柄を説得力を持って演じられるのでしょうか。

それは、表面的な「若さ」を演じるのではなく、その年代特有の心理状態や身体性を徹底的に理解し、内側から役を構築するアプローチにあります。

3歳から高校卒業まで続けたクラシックバレエで培った身体表現力と、京都芸術大学で学んだ演技理論が、この幅広い年齢層の役柄を演じ分ける基盤となっているのです。

理由2:心の奥底にある孤独を表現する力

小山ルミという役柄の本質は、表面的な過激さではなく、心の奥底に抱える孤独や生きづらさでした。

土居さん自身、この作品について次のように語っています。

まず、自分が生まれたときからこれまで生きてきた中で感じてきた、なんともいいようのない世界を体感するような物語でした。ものや情報があふれていて一見するとすべてが満たされている。でも、現実としてはすべてが虚無で、心が満たされない。友だちはいるけど、対人関係は窮屈で周囲に気をつかい、実際は孤独で心が枯渇している。

出典:Yahoo!ニュース(2020年7月19日)

この発言から分かるのは、土居さんが役柄を単なる「演じるべきキャラクター」としてではなく、自身の人生経験や感情と深く結びつけて理解していることです。

表面的な演技ではなく、心の奥底から湧き上がる感情を表現する力が、観客の心を動かしたのです。

理由3:「体当たり演技」の本質的な意味

土居さんの演技はしばしば「体当たり演技」と評されます。

しかし、土居さん自身はこの表現について興味深い見解を示しています。

裸に関しては、別にご飯食べている感覚と一緒といいますか。自分の顔だけアップで映っているのってすごく恥ずかしい気持ちになるじゃないですか。それと同じで、もう映画に出演できることはうれしいですけど、スクリーンに映っている自分の顔とかすごく恥ずかしいわけです。もう正視できないぐらい(笑)。だから、もう顔も裸も変わりはない。いずれにせよ自分という人間をさらすわけですから、そこに違いはないんです。

出典:Yahoo!ニュース(2020年7月19日)

この発言は、土居さんの演技に対する姿勢を端的に表しています。

「体当たり」とは、肉体的な過激さではなく、自分自身を完全にさらけ出す覚悟と誠実さなのです。

脚本を最優先に考え、役柄に必要なことは何でも受け入れる姿勢が、観客に「本物の演技」として伝わったのです。

『リバーズ・エッジ』が土居志央梨の俳優人生にもたらした変化

『リバーズ・エッジ』は、土居志央梨さんの俳優人生における重要な転機となりました。

この作品が彼女にもたらした変化とは、どのようなものだったのでしょうか。

認知度の大幅な向上

『リバーズ・エッジ』以前も、土居さんは『二人ノ世界』などの映画で主演を務めていましたが、一般的な認知度はまだ限定的でした。

しかし、『リバーズ・エッジ』での印象的な演技により、状況は大きく変わりました。

それから、やはり自分という俳優を知ってくれる方が増えたのを実感した作品でもありました。あと、余談なんですけど、撮影監督の槇(憲治)さんが撮影が終わった後、なぜか『土居さん、俳優をずっと辞めないでね』とおっしゃってくれて、すごくうれしかったことを覚えています。

出典:Yahoo!ニュース(2020年7月19日)

二階堂ふみさん、吉沢亮さんといった人気俳優と共演したこの作品で、土居さんは強烈な印象を残すことに成功しました。

撮影監督からの「俳優を辞めないでほしい」という言葉は、彼女の才能がプロフェッショナルから高く評価されていたことを示しています。

幅広い役柄への道が開かれた

『リバーズ・エッジ』での成功は、土居さんに幅広い役柄の可能性を示しました。

実際、この作品の後、彼女は様々なタイプの役柄に挑戦しています。

NHK連続テレビ小説『おちょやん』では芝居茶屋のお茶子・富士子役、『虎に翼』では主人公の同級生・山田よね役と、それぞれ全く異なるキャラクターを演じ分けています。

『リバーズ・エッジ』で証明された「どんな役でも説得力を持って演じられる」という評価が、その後のキャリアの幅を大きく広げたのです。

演技に対する自信の確立

『リバーズ・エッジ』の経験は、土居さん自身の演技に対する姿勢にも影響を与えました。

大学時代に『二人ノ世界』で主演を務めた際は、「ノープレッシャーで無邪気に受けとめていた」と振り返っていますが、『リバーズ・エッジ』を経て、彼女は俳優としての自覚と責任をより深く認識するようになりました。

コロナ禍で活動がストップした際、「お芝居がしたい」という衝動を改めて強く感じたと語っており、『リバーズ・エッジ』での成功体験が、俳優という職業への確固たる信念を形成したことが伺えます。

まとめ

土居志央梨さんが『リバーズ・エッジ』で24歳にして女子高生役を説得力を持って演じられた理由は、年齢を超えた役柄への理解力、心の奥底にある孤独を表現する力、そして自分自身を完全にさらけ出す覚悟にありました。

「体当たり演技」と評される彼女の姿勢は、肉体的な過激さではなく、脚本を最優先に考え、役柄に必要なことは何でも受け入れる誠実さの表れです。

『リバーズ・エッジ』は、土居さんの認知度を大幅に向上させ、幅広い役柄への道を開き、俳優としての自信を確立させる転機となりました。

現在も『虎に翼』をはじめとする様々な作品で活躍する土居志央梨さん。

彼女の演技の根底には、『リバーズ・エッジ』で証明された「どんな役でも自分という人間をさらけ出す」という姿勢が息づいているのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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